Twitterで執行部批判を行った囲碁の依田九段に対局停止処分 理由と今後について

社会
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昨年の6月に囲碁の依田九段が自身のtwitter上で執行部批判をしたことに対し、囲碁の日本棋院は今月12日に処分を下しました。理事長と委員会が依田九段に出した結論は、「6か月の対局停止処分」です。

しかし、依田九段はこの処分に納得しておらず、
6か月の対局停止処分が事実であれば、到底承服しかねます。処分通知が届き次第精査の上、法的措置も含めた対応を検討する」
と、弁護士を通じてコメントしています。

両者の間に何があったのでしょうか。

2019年6月から日本棋院を徹底批判。その内容とは

今回の依田九段の運営批判問題は、意外にも単なる誹謗中傷では済まないようです。

なぜなら、この件でスポンサーである殺虫剤大手フマキラーが降りてしまったからです。「大会の名誉を傷つけた」として、この大会は打ち切りに至ってしまいました。

このフマキラー囲碁マスターズカップ」、参加できるのは50歳以上のタイトル経験者16人で毎年行われている大きな大会ですね。しかし、そんな歴史ある大会も今回の一件で終了してしまいました。

マスターズカップは囲碁における公式戦

今回で終わってしまった「フマキラーマスターズカップ」ですが、当然その損害は少なくありません。

今回依田九段が、twitterで批判したことによる損害は主に2つあります。

1つ目が、タイトル経験者であるベテランが不特定多数の人々が見るtwitterで運営を批判したため、2011年から続いてきた大会の名誉を傷つけてしまったことです。 

2つ目が、毎年の大会優勝賞金は500万円で、何より長らく行われていた大きな大会が今回で終了してしまうので、金銭的にも大きな損害が生まれてしまいました。

依田九段の反省のコメントが発表された

フマキラーがスポンサーを降り大会が終了したことを受けて、依田九段は反省のコメントを出しています。以下依田九段のコメント内容です。

「棋士はファンに夢を与える存在。ツイッターで執行部と争うやり方は間違っていた。それにスポンサーが不快感を覚えて棋戦中止となったのは確かな話。今後はファンに精いっぱいの碁を見せて恩返ししなくてはいけないと思っている」

すでに投稿は削除されていますが、理事長の小林九段に準決勝で不戦敗を強いられ、その後の日本棋院からの発表で、「依田九段が自ら不戦敗を選んだ」と発表があったようです。依田九段は「その内容は事実と違う!」とtwitterに投稿したそうです。ここで意外な情報が出てきましたね。

しかし、依田九段はタイトル獲得数36個、4連覇も獲得している、いわば囲碁の世界の「レジェンド」です。
そんなすごい人でもここまでキレて大ごとにしてしまうこともあるんですね。

まとめ

今回の依田九段の騒動では、最初に理事長から不戦敗を強いられたと依田九段は主張していましたことが発端だとされています。

しかし、真実はともかく大きな大会一つを終わらせてしまったという事実が重くのしかかっている事態ですね。すでに依田九段はその件についての謝罪コメントを出していますが、その後の委員会の処分には納得していないようでしたね。

本人は今回の処分を法的措置で対抗するようですし、どちらの主張が正しいかは今後の展開次第ですね。

依田紀基九段

プロフィール

  • 1966年北海道美唄市生まれ。
  • 1980年入段。プロの囲碁棋士になる
  • 1984年名人戦リーグ入り
  • 1991年NHK杯優勝(以後優勝5回)
  • 1993年九段
  • 1995年十段(2連覇)
  • 1996年碁聖(3連覇。通算6期)
  • 1996年三星火災杯世界オープン囲碁選手権優勝
  • 2000年名人(4連覇)
  • タイトル獲得数35。